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再燃前立腺ガンとの闘い 南の島のG

前立腺ガンが再燃した場合、残された選択肢は少ない。化学療法によってわずかな延命を得る道を選ぶか、より高度な先進医療を受けるか、それとも・・・

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季節外れのコスモス

ミニトマト

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2015/07/10      数日来の雨があがって、今日は久しぶりの晴天です。
             このところの長雨で気温が低かったせいでしょうか、
             季節外れのコスモスが小さな庭の片隅にひっそりと花開きました。
             傍らのミニトマトも、ほんのり色づいて、間もなく収穫の時期を迎えます。

             私の今の住まいは、2DKに6坪ほどの庭が付いた小じんまりとしたアパートです。
             3,000坪の敷地に、バナナやパパイヤ、サワサップ、レモンなどの果樹をはじめ、
             ポーメリア、ハイビスカス、オーキッドなどの花々が1年じゅう咲き乱れる
             豊かな自然に包まれて暮らしていた昨年までの南の島の生活とは隔絶の感がありますが、
             これはこれで今の私に手の届くほどよい環境だと思っています。

             南洋諸島には、かつて多くの日本人が移住していました。
             ある者は入植者として、ある者は漁業従事者として、またあるものは商人として。
             第一次世界大戦(1914~1918)の後、ヴェルサイユ条約によって、南洋諸島は日本の委任統治領となり、
             これに伴って、1922年、「南洋庁」なるものが開設されました。
             これが「南洋開拓」の幕開けでした。

             「開拓民として南洋諸島に渡れば2町歩(6,000坪)無償供与する」

             時の政府の誘いに乗って、多くの日本人が南の島々に移住したのです。
             しかし、1941年、世界第二次大戦が勃発、戦火が南の島々に及ぶに至り、
             移住した人々は筆舌に尽くせぬ艱難辛苦を受け、翻弄されました。
             全財産を捨て、着の身着のまま引き揚げてこられた者はまだしも、
             空襲により、あるいは魚雷により、輸送船が撃沈され、命を落とした者、
             自ら命を絶った民間人も少なくありませんでした。
             サイパン島の「万歳クリフ」は、その代表的象徴と言えます。

             「満拓(満州開拓団)」も「南洋開拓団」も時の政府が勧奨した政策ならば、
             多くの民間人の生命、財産を奪った戦争もまた時の政府の為した業でした。

             時は移り、戦争の実像を知らない世代が社会の中枢を占める現代。
             国政に直接関与する国会議員や文化人を標榜する作家でさえ、物知り顔に歴史を歪曲し、
             戦争を賛美するかのような言動が目立つ昨今、
             おぞましさを覚えるのは私だけではないでしょう。

             今年も間もなく終戦記念日がやってきます。
             つい数年前までは、島にゆかりのある全国各地の「○○会」と称する訪問団や個人が、
             毎年のように島を訪れていました。
             なかでも沖縄出身の方々の会が盛んで、私の所にも必ず立ち寄ってくれました。
             その方々も高齢化と他界によってだんだんとメンバーが減り、
             最近ではほとんど来島が絶えてしまいました。
             戦争体験者の減少とともに、その傷跡も確実に「風化」の道を辿っているのです。

             時代や状況こそ違え、南の島に営々と築き上げてきたものを残し、
             故国に引き揚げざるをえなかった無念は、私にも共通しているからでしょうか。
             諸先輩の歩んだ茨の道が偲ばれる日本の夏です。
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shigedako

Author:shigedako
ミクロネシア在住中の2008年6月、66歳のとき排尿困難を機に前立腺がんに罹患していることが判明。グリソンスコア5+4=9、坐骨と両肩に転移、病期D2と診断される。
以後、3~4か月ごとに日本に戻り、ホルモン療法を受けるも、2010年12月、PSA値が再上昇。
現在、南の島の大自然のなかで自己免疫力を高めるべく奮闘中! 

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